起業を考える
起業を実現させるためのプロセスについて経営学から理論的にアプローチしていきます。
開業1年目の帳簿のつけ方(前置き編)
はっきりいいます。一番いいのは税理士事務所にお願いしましょう。なぜなら開業1年目の税務申告はけっこう重要だからです!
スタートをまずきっちり始めることはとても大事ですし、1年目の開業費の計上や赤字の繰越は間違えると税理士報酬くらいはすぐに損します。
しかもそんなに顧問報酬も高くないうえに、税金や会計以外の事務面でもいろいろ相談にのってもらえます。
もう一度言いましょう。はっきりいって税理士事務所に依頼するのが断然オススメです!
しかしながら、どうしても「開業当初はお金がないしなんとか自分でやりたい、損してもええねん。」的な方のために帳簿のつけ方を見ていきましょう
まずは会計ソフトを用意します。まだ持っていない方は「弥生会計」をオススメします。
スタンダードで十分です。平成22年5月現在34,860円と載っています。そんなにかかるのかって?やっぱり税理士事務所に依頼したくなってきましたか?
大丈夫です。3年くらいは使えます(笑)正しい使い方かどうかはわかりませんが・・。たぶん問題ないでしょう。そう考えれば、月々1,000円くらいですね。
開業1年目の帳簿のつけ方(第1回:現金出納帳)
せっかく会計ソフトを用意していただきましたが、柴森式ではいきなり会計ソフトに入力したりしません。毎日会計ソフトを立ち上げて入力なんではっきりいってめんどうですよね・・。続きません(笑)。会計ソフトの入力は月一回で十分です。
まずは、現金の管理です。法人の場合はきちんと個人のお金と分けてください。個人事業の場合でもできるだけ分けてください。
できるだけお金はカードで支払う(←これ大事!)
なぜなら現金を管理するのは面倒だからです。ホントに面倒です!その点カード払いなら全部カードの明細に載ってきます。
くりかえします。「できるだけお金はカードで支払う(←これ大事!)」マイルもたまります(たぶん・・)
もし、現金支払いが何もなければほんとにすばらしい!柴森式1級に認定します。
いうまでもありませんが、売上代金の回収は現金で受け取らず、振り込んでもらってください。でも振込手数料が差し引かれたら激怒してくださいよ。(資金繰りの鉄則④)
できるだけカード支払いか振込支払いにしたけれど、それでも現金支払いになってしまった場合は仕方ないので現金出納帳(げんきんすいとうちょう)をつけましょう。お小遣い帳みたいなものです。
一度使ってみたいという方はエクセルを差し上げますのでメールにてご依頼ください。もちろん無料です。
言い忘れましたが、経費を支払ったら必ず領収書かレシートをもらって保存してください。この領収書に基づいて現金出納帳に入力していきます。
電車賃は自分でどこからどこまでのったか、いくらだったかを記録しておき旅費明細書としてまとめておいていください。
エクセルの現金出納帳で勘定科目ごとに記載しておき集計していきます。
もし領収書をなくしてしまった場合は、自分で何をいついくらでどこで買ったのかを記録しておけばOKです。
さて、1ヶ月分集計できましたら、勘定科目ごとの1ヶ月分の合計を会計ソフトに入力していきましょう。日付ごとに入力するなんて時間の無駄です。合計でOKです。弥生会計では「現金出納帳」から入力していきましょう。
あとは領収書をA4の用紙(印刷ミスの裏でもどうぞ)に整然と貼り付けてファイルしておきます。エクセルの現金出納帳も最終的にはプリントアウトしていっしょに保存するのですが、まだエクセルの現金出納帳は完成ではありませんのでこの時点ではまだプリントアウトする必要はありません。